リロケーション会社を選ぶときに覚えておきたい5つのチェックポイント

転勤期間中に持ち家を賃貸することをリロケーションと呼びます。転勤によって現在の持ち家に住めなくなった際でも、リロケーションサービスを活用すれば転勤終了後に以前のマイホームへとスムーズに戻れます。

しかし、ここで注意しなくてはならないのがリロケーション会社の選び方です。現在、さまざまな業者がリロケーションサービスを提供していますが、その対応はそれぞれ異なります。選ぶ業者によっては、ご自身が理想とされるリロケーションが実現できないことも少なくありません。

そこで今回は、リロケーション会社選びにおけるチェックポイントを5つに分けてご紹介します。

相談時の対応で営業マンの信頼性を見極める

はじめにチェックしたいのは担当になる営業マンの対応です。横柄な態度や知識不足を感じた場合は、依頼自体を考え直すべきでしょう。大切なのは、「この人になら、安心して任せられる」と感じられるかどうかです。

また、質問をした際に分かりやすく説明をしてくれるかも要確認ポイントのひとつ。専門用語ばかりで強引に契約を推し進めてくるような会社は避けましょう。しっかりとお客様の話に耳を傾け、それぞれに合わせたプランニングを立ててくれる担当者を選びたいところです。

そのほか、リロケーション中の対応についても確認しましょう。利用者の要望に合わせ、収支報告書の発行や不動産所得の税金管理サポートなどのオプションにどこまで対応しているかも話を聞いてみましょう。お客様のことを考え、かゆいところに手が届く対応をしてくれる会社を選ぶようにしてください。

入居前後・退去時のサポート体制

転勤が決まった際は引っ越しの準備などで多忙を極めるもの。だからこそ、リロケーション会社が手厚いサポートをしてくれるかどうかは大きなポイントです。

たとえば入居者との賃料交渉を含む契約手続きなどを、すべてリロケーション会社に任せられると安心です。そのほか、退去交渉や急なトラブルが発生した際、どのような対応をしてくれるかを確認しておきましょう。

また、リロケーション期間中の修理やメンテナンスについてどのようなオプションがあるかもチェックしてください。なかには、これらの費用の一部を補填してくれるオプションがあるリロケーション会社もあります。こうしたサービスを追加しておけば、帰任後もメンテナンスされたマイホームに戻れるので安心です。

営業実績と管理戸数は実力の証

リロケーション会社をいくつか比較するのであれば、管理戸数をチェックしてみてください。実績の多さは、管理ノウハウを持っている証拠です。なお、不動産会社が業務の一環としてリロケーションサービスを展開している例もありますが、経験やノウハウの面で言えば、やはりリロケーション専門の会社のほうが安心できます。

また、リロケーション会社の実力を見極めるのであれば、入居者決定までのスピードも重要なポイントです。持ち家をリロケーションとして活用しようとしても、空室期間が長くなってしまえば収入が少なくなってしまいます。担当者にはスケジュールを伝え、その内容を基に賃料設定の相談や、どのような対応を行ってくれるのかを提案してもらいましょう。

法人企業との提携は安心の材料

リロケーション会社のなかには、大手企業との提携を売りにしているところも少なくありません。一般賃貸同様に入居者募集をかけるのに加え、提携先に対し情報提供を積極的に行えるのは、空室リスクを低くするのに貢献します。

また、法人相手の賃貸契約は、入居者の勤務先といった情報が判明しているため安心感があります。リロケーション会社を選ぶ際には、どれくらいの数・規模の法人と提携しているかも大切なポイントです。

契約の柔軟性がリロケーションの自由度を決める

リロケーションを利用する方の多くには、それぞれに異なる事情があって当然です。とくに、明け渡し期間には柔軟性が欲しいと考える方が多いでしょう。

たとえば、一時使用賃貸借契約を用いたリロケーションサービスの場合だと、明け渡し希望日の通知が3カ月前に設定されています。そのほかの契約方法に比べて期間が短い分、明け渡しのタイミングを自由に設定しやすいのは大きなメリットです。もしもこの期間が長いと、仮住まいなどの用意が必要となって費用がかさむ可能性もないとは言えません。

また、一時使用賃貸借契約の場合は事前に決めた契約期間の延長も可能です。予定よりも転勤期間が延びてしまった場合でもリロケーションを継続しやすいという点も、人気の理由となっています。

リロケーションと一般的な賃貸の違い