大阪市と神戸市へのアクセスが良い西宮市は、転勤族に人気の街です。
西宮市には昔から大企業の社宅が多数存在し、転勤してきた人が多く暮らしています。
市内には、西宮七園と呼ばれる7つの高級住宅街が存在し、ハイセンスな街の雰囲気があります。
西宮市の住宅は全国から借主を呼び寄せる力があるため、賃貸に出しやすいです。
西宮市で家を賃貸に出すには、どのような不動産会社に賃料査定を依頼すればいいのでしょうか。
この記事では、「西宮市の賃料査定」について解説します。
最初に西宮市の賃料相場について、紹介します。
西宮市の賃料相場は、下表のとおりです。
間取り | 賃料 |
---|---|
1K | 4.5~6万円程度 |
1LDK | 7~8万円程度 |
2LDK | 7~9.5万円程度 |
3LDK | 10.5~13.5万円程度 |
家賃は、間取りが広くなるほど賃貸面積が大きくなるため、総額が上がります。
同じ間取りであっても立地等の条件の良い物件ほど家賃は高くなることが一般的です。
例えば、駅から10分以内の物件と10分超の物件を比べると、10分以内の物件の方が家賃は高くなる傾向があります。
次に、近隣の大阪市と神戸市における直近1年間のマンションの賃料単価の推移を紹介します。
大阪市と神戸市の賃料の推移は下図の通りです。
大阪市の家賃は上昇傾向にあります。
それに対して、神戸市の家賃は、前半は上昇傾向にありましたが、後半は下落気味です。
このような状況から、大阪市と神戸市の中間地点に位置する西宮市では、大阪市へのアクセスが良い地域では上昇傾向にある推測されます。
例えば、西宮七園の1つである甲子園は、西宮市の東側に位置し、大阪市へのアクセスが良い地域です。
甲子園は昔から転勤者に人気のある地域であり、甲子園も高く貸しやすくなっています。
大阪市と神戸市の中間地点に位置する西宮市は、人気の住宅街です。
西宮市の人口(住民基本台帳人口)は、2024年7月1日現在で481,816人となります。
2024年6月の1ヶ月間における転入者は1,593人となっており、県内からは865人、県外からは728人にもなっています。
※西宮市「推計人口・住民基本台帳人口(日本人及び外国人)・面積・人口動態」
県内だけでなく県外からも多くの転入者を呼び寄せており、西宮市は全国から人を呼び寄せることができる点が特徴です。
また、西宮市には、阪急および阪神、JRの3つの路線が東西に平行に走っており、大阪市や神戸市へのアクセスが良い点が強みとなっています。
阪急線の西宮北口から梅田駅へは、特急でわずか12分、普通でも18分の距離です。
西宮市内であれば、終電を逃しても大阪市内から料金的にタクシーで帰ることができる距離感となります。
さらに、市内を流れる夙川沿いには桜並木が整備されており、自然も豊かで全体的に高級感があふれる街並みが形成されています。
西宮市の今後の賃料予測は、西宮市の土地価格の値動きを見ることで予測することが可能です。
土地価格(地価)は、賃料の先行指標とされており、地価が上がると遅れて家賃も上がる関係にあります。
ここで、直近15年における全国の地価公示平均価格と家賃指数の値動きを見てみます。
地価公示とは、国が毎年行っている土地単価の調査のことです。
家賃指数とは、住宅の家賃の値動きを指数化したものを指します。
出典:地価公示「国土交通省 地価公示」、家賃指数「総務省 消費者物価指数」
土地価格は2013年より上昇し始めていますが、家賃指数は土地価格に遅れて2020年より上昇し始めています。次に、西宮市の代表的な住宅地の地価公示の評価ポイントである「西宮-31」(西宮市羽衣町1-15)の値動きを示します。
西宮市の住宅地の地価は、過去10年間において総じて上昇傾向が続いています。
西宮市の地価はまだ上昇する見込みがあることから、家賃に関しても上昇が継続していく見込みが強いです。
この章では、西宮市で賃料査定を依頼すべき会社の選び方について解説します。
賃料査定を依頼するなら、まずは管理実績の豊富な会社を選ぶことが重要です。
管理実績の豊富な会社は、それだけ多くの貸主から信頼を得ている証であり、安心感があります。
貸主から信頼を得ている管理会社は、一般的に賃貸仲介に強いです。
賃貸仲介に強い会社は、空室が発生してもすぐに借主を決めてくれます。
また、管理実績が豊富な会社は、入居審査も適切です。
入居審査の段階で、悪質な入居者を排除してくれますので、安心して家を貸すことができます。
リロケーションを選択する場合には、リロケーションの実績のある会社を選ぶことが適切です。
リロケーションとは、転勤等で一時的に家を貸すことを指します。
転勤では戻ってきたときに借主から確実に家を返してもらう必要があるため、リロケーションは原則として定期借家契約と呼ばれる契約を用いて契約を締結します。
定期借家契約とは、更新がなく賃貸借契約の期間満了時に確実に賃貸が終了する契約のことです。
定期借家契約は、契約手続きが煩雑であるため、定期借家契約の扱いに慣れている管理会社でないとトラブルが発生する場合があります。例えば、アパートだけを管理している会社は、定期借家契約に不慣れなことがあります。
リロケーションを行う場合には、リロケーションの実績をよく確認したうえで賃料査定を依頼することが必要です。
サービスが充実した会社を選ぶことも望ましい対応です。
昨今の管理会社は差別化が進んでおり、管理を委託すると様々な付随サービスを提供してくれる不動産会社があります。
付随サービスは、例えば、貸主が負担すべき修繕費用を一定額まで負担してくれるサービスや、借主に家賃の不払いがあっても賃料を保証してくれるサービス等です。
また、近年の賃貸仲介の現場ではITサービスが拡大しています。
IT化が進んでいる会社は、オンラインで入居希望者に対し重要事項説明を行ったり、電子契約を締結したりしています。
入居希望者はオンラインで契約手続きを済ませることができるため、遠方から西宮市へ引っ越す予定のある人でも物件を探しやすいです。
西宮市は全国からの転勤者が多い地域であるため、ITサービスを積極的に取り入れている管理会社はおすすめとなります。
以上、西宮市の賃料査定について解説してきました。
西宮市の家賃の相場は、3LDKで10.5~13.5万円程度となります。
西宮市は土地価格の上昇が継続していることから、家賃も引き続き上昇する可能性が高いです。
西宮市で賃料査定を依頼するなら、「管理実績の豊富な会社を選ぶ」や「リロケーションなら実績のある会社を選ぶ」、「サービスが充実した会社を選ぶ」ことがポイントです。
家を貸したいとお考えの方は、早速に賃料査定を依頼して頂ければと思います。
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