長期の出張や転勤を言い渡された際は、今後のことも含めて不安が募るものです。しかし、出張や転勤自体をポジティブに捉えることも大切です。また、リロケーションを行う上で、期間が長期になることはチャンスでもあります。今回はそんな、長期出張・転勤の考え方や持ち家の扱い方についてご紹介します。
新任地では、これまでと環境が大きく変わります。しかし言い換えれば、これは人間関係や環境がリセットされるということ。心機一転、新たな気持ちで仕事に臨むことで、多くの刺激をもらえるでしょう。
また、新たな場での体験は知識やノウハウにつながります。これまで当たり前だと思っていた業務も、場所が代わることで新鮮に映り、“気付き”を得るきっかけにもなるでしょう。そのほかにも、人脈拡大や、会社に対する帰属意識のアピールなど、会社で働く上でメリットになることは少なくありません。
出張・転勤期間の長さにかかわらず、持ち家がある場合、その扱いに困ってしまう方は少なくありません。とくに長期の場合は、賃貸や売却など、さまざまな選択肢が考えられるため、悩みの種にもなるでしょう。その意味でデメリットと言えなくもありません。
そこで以下からは、あくまで目安ではあるものの、出張・転勤期間の長さごとにおすすめとなるマイホームの取り扱いについて解説します。
比較的短期の出張・転勤となる場合は、単身赴任という選択肢が有力です。住居費やそのほかの生活費が二重でかかるという懸念はありますが、1年未満ということであればそこまでの負担にはならないでしょう。会社から手当が受けられるなら、より現実的な方法として検討できます。
また、家族帯同であれば持ち家を空き家にする方法も考えられます。賃貸や売却に比べれば手間は少なくて済むでしょう。ただし、人が住んでいない空き家は劣化しやすくなります。何の対策もしていなければ帰任後、荒れ果てたわが家を目撃する可能性も……また、資産価値も減りますし、できれば空き家管理サービスなどを利用した空き家対策を検討しましょう。もしくは、親族の方に空気の入れ換えなどをお願いするという方法もありますが、付近に住まわれているなど、対応できる条件が揃っている必要があります。
次に出張・転勤期間が比較的長期になる場合です。単身赴任ではなく、家族帯同での転勤を選択される方も多くなるでしょう。その場合の選択肢としては、空き家としての保持だけでなく、売却や賃貸なども挙がってきます。状況によって適切な方法が異なってくるだけに、慎重に検討を行う必要があります。
ある程度長期の出張・転勤が見込まれるのであれば、リロケーションの活用がおすすめです。これは、持ち家を転勤期間中だけ一時的に貸し出すためのサービス。いつか戻ってくる予定の家を活用し、家賃収入が得られるのがメリットです。
たとえば、賃貸期間が半年だけといった賃貸物件は用途が限られます。ニーズも少なく、なかなか入居希望者が集まらない傾向にあります。入居者が決まらなければだんだんと貸し出せる期間も短くなり、最後まで空室となってしまう可能性も捨てきれません。
一方、ある程度の期間(約3年以上)を想定した賃貸物件は住居としてのニーズに合致するため、入居者も決まりやすくなります。賃貸はいかに空室期間を少なくできるかが資産運用の肝となりますから、実は転勤期間が長いことはプラスに働くのです。
転勤は長期化するほど、いつ帰任できるかが読みにくくなるものです。そもそも、企業自体が転勤に対するルールを策定していないというケースも多く、定めていたとしても期間までは明文化されていない傾向にあります。
しかし、「いつ帰ってこられるか分からない」という状況だからこそ、リロケーションは安心です。とくに当社がご提供するリロケーションサービスは、一時使用賃貸借契約という契約形態をお選びいただきます。この契約では、帰任予定日の目処が立ってから期間満了日を設け、その3カ月前までに通知を送ることで解約が可能。さらに、賃貸期間の延長も容易であり、イメージとしては1日単位で契約期間の自動延長が可能となります。ほかの契約に比べると転勤から帰ってくるスケジュールが組みやすく、期間いっぱいまで持ち家を賃貸できるのがメリットです。
このように、長期の出張・転勤は考え方ひとつで前向きな変化として捉えられます。リロケーションを行う上でもプラスに働きやすいため、ぜひご検討ください。なお当社では、より空室期間を減らすための取り組み等についてアドバイスを差し上げられます。いつか戻ってくる家を転勤期間中だけ賃貸したいとお考えの方は、ぜひ一度お問い合わせください。
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