海外暮らしを始め、日本の自宅をリロケーションによって貸し出しているとしても、何かと帰国する機会があると思います。そんなとき、海外赴任先と日本との往復航空運賃を安く抑えられるのが、「格安航空会社(LCC)」の活用です。「格安航空会社」を活用すれば、航空運賃が安く済み、自宅をリロケーション中ならホテル滞在費に安く済んだ分を回すこともできるでしょう。ただし、安いぶん、デメリットもありますので、注意が必要です。
格安航空会社とは、LCC=ローコストキャリアとも呼ばれ、その名のとおり、効率化を徹底することによって、サービスを簡素化させ、その分を格安な航空チケットとして還元している航空会社です。
現在、日本発着の国際線を就航している格安航空会社は、ジェットスター航空(オーストラリア)、春秋航空(中国)、エアアジア(マレーシア)、チェジュ航空(韓国)、エアプサン(韓国)、ジンエアー(韓国)、エアソウル(韓国)、スクート航空(シンガポール)、セブパシフィック航空(フィリピン)、タイ・ライオン・エア(タイ)、香港エクスプレス(中国)、タイガーエア台湾(台湾)、ベトジェットエア(ベトナム)などの海外格安航空会社にくわえ、ZIPAIR、ピーチ・アビエーションなど日系各社も国際線を運航しています。
日本就航の国際線はアジアを結ぶ中短距離路線の直行便が中心で、稼働率を高めるために1日に数回の折り返し飛行を実施。さらに、機内食やドリンク、毛布、機内エンターテインメントなどを省略もしくは有料にすることでサービスコストを削減しています。チケットの販売も旅行会社などを介さず、各航空会社がウェブ上で直販することで販売手数料をカットするのが基本です。
こうしたコスト削減の徹底によって、運賃の低価格化を実現し、さらにネット上では、需要や空席などの状況に応じて、驚きのキャンペーン価格が登場することもあり、航空券はできるだけ安く済ませたいという旅行者から支持を集めています。
ただし、前述のように、格安ゆえに通常の航空会社に比べると快適さで見劣りすることも否めません。機内食やドリンク、毛布、機内エンターテインメントなどは有料の場合が多く、座席を指定する際や荷物を預ける際に費用がかかることもあります。また、キャンセルや変更によって発生する手数料は高めに設定していることが一般的です。そして、稼働率を高めるために一つの飛行機が1日に何度もフライトしている場合があるため、遅延のリスクも伴います。さらに、シートが狭いことや、欧米へは乗り継ぎが必要になることも多いのはデメリットといえるでしょう。
安さとトレードオフの関係になるデメリットを考慮のうえ、海外赴任中の一時帰国の際の選択肢の一つとして、格安航空会社の活用を検討されてみてはいかがでしょうか。
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