海外赴任・出張からの帰国が決まったなら、日本のご自宅のリロケーションや留守宅管理の解約手続きとともに、引越しの準備もできるだけ早くから着手していきましょう。
会社によって引越業者との契約や予算の規定などが異なりますので、まずはお勤め先に確認することから。ご自身で業者の手配が必要な場合には、赴任・出張先に日本の引越業者の代理店があれば、日本の業者にお任せしたほうが何かと安心です。職場の同僚の方々、赴任先の友人などにも相談しながら検討してください。
業者手配後の大まかな段取りは下記のとおりです。段取りは業者によって異なりますので、事前の打ち合わせで確認しましょう。
▼荷物の仕分け
▼業者による下見・見積もり
▼必要書類の準備
▼梱包
▼荷物の引き渡し
▼引越料金の支払い
▼輸送・通関
▼日本のご自宅もしくはトランクルームへの配送
荷物を仕分けする際には、まず「日本へ発送するもの」「赴任・出張先の知人に譲るもの」「処分するもの」の3つに大別します。引越予算の限度額を考慮のうえ、海外赴任・出張先への引越しにあたって日本国内の残してきた荷物、帰国後に購入するものもふまえて仕分けを進めていきます。
そして、「日本へ発送するもの」を選別したなら、それをさらに分類します。目安としては、「①引越直前まで使い、帰国後もすぐに必要となるもの」「②帰国後になるべく早く使いたいもの」「③生活においてすぐには必要とならないもの」の3つです。これは「①携帯手荷物」「②航空便」「③船便」という輸送手段にそのまま関わってくるため、業者の下見の前にここまで準備しておくと、見積もりもスムーズに進みます。
≪①携帯手荷物≫
日本へ帰国する際の機内持ち込み手荷物、航空手荷物(チェックイン時に預ける荷物)がこれにあたります。「①引越直前まで使い、帰国後もすぐに必要となるもの」はこの携帯手荷物で日本に持ち帰りましょう。
具体的には、パスポート、航空券、現金、貴金属、株券・証券、印鑑などの貴重品、洗面用具、化粧品、医薬品、ノートパソコン、カメラといった精密機器などです。ただし、機内持ち込み手荷物には「45cm×35cm×20cm以内で3辺の和が115smを超えない荷物」という規定があり、航空手荷物にも重量に制約がありますので、事前に確認しておくことが大切です。
≪②航空便≫
発送してから自宅まで比較的早く配送されますので、「②帰国後になるべく早く使いたいもの」は航空便を利用すると良いでしょう。発送してから1週間から10日くらいで自宅まで配送されるのが大体の目安です。
≪③船便≫
「③生活においてすぐには必要とならないもの」、家具や家財道具などの重量や容積がかさむものなどは、自宅への配送まで時間がかかるものの輸送費を抑えられる船便を選びます。
カテゴリ:海外赴任 関連記事
人気記事TOP5