日本では日常的な行為でも、海外では失礼にあたることも少なくありません。なかには「知らなかった」では済まされないタブーもありますので、海外赴任先に行く前には、赴任国のマナーややってはいけない行為、自国文化との違いを心得ておくようにしましょう。ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します。
ビジネスシーンでは特に失礼がないように、赴任国のマナーについて、事前にしっかりと確認しておきましょう。
●名刺交換は重要ではない
日本人は名刺交換を重要視しますが、欧米では名刺交換のタイミングは特に決まっていません。初対面では、まず握手をすることが一般的です。しっかりと相手の目を見て、固い握手を交わしましょう。
●腕組みは敵意を表す
アメリカでは、腕組みは敵意があると認識されることがあります。腕組みだけでなく、日常的に何気なく使っているボディーランゲージでも、地域によっては侮辱的な意味を持っているものもありますので、注意が必要です。
●お客様や上司へのお酌はしない
日本では、上司やお客様にお酒注ぐことがコミュニケーションの一環となっていますが、海外では自分で注ぐかウェイターに注いでもらうことが一般的です。
【食事】
●食事中は音を立てない
日本では蕎麦をすすって食べる文化がありますが、海外ではスープや麺類も音を立てて食べるのはマナー違反。熱いからといって息を吹きかけて冷ます行為も避けましょう。
●食べるときに食器は持ちあげない
日本では食事の際にお椀などを持ち上げることがマナーとされていますが、これは欧米だけでなく、韓国でもマナー違反となります。食器を持って食べるのは、いやしい行為に映ってしまうようです。
●高級レストランに幼児や低年齢の子どもは連れていかない
高級レストランは大人のための空間という認識があるようです。子どもはベビーシッターに預けて、大人同士で楽しみましょう。
●シンガポールでは交通機関で飲食をしない
日本では電車やバスの中でペットボトルの飲料を飲むことがあるかもしれませんが、シンガポールでは交通機関で食べ物を食べることも、飲み物を飲むことも禁止です。ガムやキャンディも禁止されています。
【ショッピング】
●高級ブティックではむやみに商品に触らない
必ず店員にひと声をかけるようにしましょう。試着をする際も同様です。
【その他】
●トイレの扉はノックしない
海外ではそもそもトイレの扉をノックする習慣がなく、基本的に人が入っていれば扉が閉まっており、入っていなければ開けっぱなしになっています。
●鼻はすすらない
欧米では、鼻をすする行為はマナー違反。ひと言添えて、ティッシュやハンカチで噛むようにしてください。
●レディファーストは男性も女性もスマートに
欧米ではレディファーストの習慣が根づいています。受ける側の女性は恐縮するのではなく堂々と受け、男性もドアを開けてさりげなく女性をエスコートしましょう。
●イギリスでは、「裏ピース」は侮辱行為
手の平を自分側に向けてピースをするしぐさは、日本ではよく見かけますが、イギリスでは相手を侮辱することになりますので、絶対にしてはいけません。
●寺院や遺跡、モスク、教会などでは肌の露出を避ける
神聖な場所を訪れる際には、タンクトップやショートパンツ、サンダルなどは避け、袖のあるシャツやレギンスなどで極力肌の露出を避けるようにしましょう。特にイスラム圏では、女性はスカーフやショールなどで髪を隠し、ゆったりとしたロングスカートなど、肌と体のラインが隠れる服装を選んでください。
●イスラム圏では豚肉を食べない。飲酒もタブー
イスラム教では豚肉を食べることと飲酒は禁じられています。
●インドでは食事や握手、人に物を渡すときに左手を使わない
左手は「不浄の手」とされるため、お金を払う際などにも右手を使うようにしましょう。
●タイでは、女性は仏僧に触ってはいけない
女性は、列車やバスなどで仏僧の隣に座ることも避けてください。
●タイでは、子どもの頭をよしよしとなでる行為はご法度
人の頭は神聖なものとされており、特に子どもの頭は精霊が宿る場所とされています。そのため、人の頭をなでたり、頭越しに物を渡すような行為をしてはいけません。
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