中国などで祝われる“旧正月”って?
日本では、新年を祝う正月は1月1日。中国をはじめ、アジアの一部の国・地域(主に中華圏)では、1月下旬から2月上旬にかけて正月を祝う風習があります。日本では「旧正月」と呼ばれ、沖縄などお祝いする習慣が残る地方もあります。中華圏の国・地域へ海外赴任する場合、この旧正月の祝福ムードを味わうことも楽しみのひとつになるでしょう。
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1. 中国などでは1月1日よりも盛大に祝われる“旧正月”
日本でいう旧正月とは、旧暦の正月のことで、日本でも明治維新後に太陽暦が採用される前までは、この旧正月を正月としていましたが、明治維新以降、新暦(グレゴリオ歴)に則って1月1日を年明けとしています。
一方、中国や台湾、韓国、ベトナム、シンガポール、マレーシア、インドネシア、モンゴルなどでは、今もなお、1月1日よりも旧正月の訪れを盛大に祝い、重要な祝祭日のひとつに位置づけられています。中国や台湾では「春節」、ベトナムでは「テト」、モンゴルでは「ツァガーンサル」というように、旧正月の呼び名は国によって異なります。
こうした国々に海外赴任する際には、国全体がお祝いムードに包まれる旧正月ならではの雰囲気を味わう機会に恵まれるかもしれません。
2. 1月下旬から2月上旬にかけて、毎年訪れる日付が変化
旧正月の特徴は、毎年日付が変わるということ。これは、旧正月が太陽暦にもとづいているからであり、毎年、1月22日頃から2月19日頃の間に訪れます。
たとえば、中国の春節の今後5年の日付は、
- 2025年1月29日
- 2026年2月17日
- 2027年2月6日
- 2028年1月26日
- 2029年2月13日
となっています。また、時差の関係で国によって日付がずれる年があることも、旧正月ならではの特徴です。これらの日付と海外赴任の滞在時期が重なるなら、新歴の正月とあわせて、1年で2度の年越しを経験できるでしょう。
3. 町はきらびやかな飾りつけであふれ、爆竹と花火で祝福!
中国では旧正月(春節)の大晦日から1週間が休みとなります。北京など中国北部では、家族みんなで餃子を食べて年越しを祝うという風習があります。日本の正月飾りのように、旧正月にはきらびやかな飾りつけで街が彩られ、家屋の門や壁には、“福”の文字が書かれた「福字」が、上下逆さまにして貼られます。これには、「福が逆さま」という「倒福」に、「福が訪れる」という「到福」の意味がかけられています。
また、旧正月に欠かせないのが、盛大に鳴り響く爆竹や花火。爆竹や花火には魔よけの意味もあり、特に年越しの日付が変わる夜中の12時には、爆竹と花火が一斉に点火され、町中が耳をつんざくほどの爆音に包まれます。現在は火災や大気汚染の問題が深刻になり、行政の規制が厳しくなったため、以前ほどではありませんが、お祝いムード一色となる旧正月を体験できることと思います。こうしたことも、海外赴任ならではの特権といえるでしょう。
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